朋ちゃんの気持ち4

  《いつも一緒・・・車椅子》 
 生まれつき歩くことが、できない私。
 小さい時は、折りたたみができる
 バギーに乗っていた。
 ひとりでは、動けなかった。
 小学1年の時、自分の体にあわせて車椅子をつくった。
 初めて乗った時は、少し恐かった。
 人に言われるまま、両手でハンドリムを握り
 自分の手を動かしたら車椅子が前に進んだ。
 これで自分も行きたい所に自由に行けるんだと
 思うと、うれしくなった。
 母と一緒に乗り降りの練習したのを覚えている。
 介助が必要な人達も、たくさんいることを
 私は、忘れない。
 丸くて、可愛いタイヤ。
 冬になると氷のように冷たくなってしまうハンドリム。
 自分の手で、そっとあたためてあげる。
 今まで、いろんな色 デザインの車椅子に乗った。
 好きな柄を選ぶことが、できるのだ。
 どれも思い出がいっぱい。
 出かける時は、いつも一緒。
 私が乗ると、ニコニコうれしそうに  
 「今日はどこへ」と訪ねる。
 私は「×××へ」と小さな声で答えている。
 私の足となって動いている車椅子 しゃべらない。
 いつも、心の中で短い会話をしている。
 乗らない時は、家の玄関で小さく 
 たたまれて、私と出かけるのを楽しみに
 待っていてくれる優しい車椅子。
 ガタガタ、ボコボコする狭い道、段差 階段は 
 ちょっと苦手なんだ。
 エレベーターやスロープがある広くて動きやすい
 デパートは大好き。
 店の人達も親切にしてくれる。
 不便を感じたことがない。
 いつまでも、楽しいデパートにいたい。
 たまに人の邪魔になる車椅子。
 私には、とても大切な用具(友達)になっている。
  雨が降って地面が濡れていると、ネコの足跡
 みたいにタイヤの跡がついてしまう。
 汚れるたびに、まわりにいる人達が拭いてくれる。
 きれいになって喜んでいる車椅子。
 「いつもありがとう」と叫んでいるのが
 私には、きこえてくる。
 外に出かけるのが多い私。
 知っている人に、よく会う。
「朋ちゃん」と声をかけてもらい、うれしい。

====《友達の子供の話》=======================
 私のそばに寄ってきて、近くに置いてあった
 車の鍵を持ち、車椅子で遊び始めた。
 しばらくして「乗ろう」と言ったのだ。
 突然の言葉に、びっくりした。
 小さな子供は“動く車椅子”興味があって好きみたい。
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 自分専用の“電動車椅子”に毎日、楽しく乗れるように
 母が背中あてのクッションカバーとハンカチを入れる
 袋を可愛いキルティングの布で作ってくれた。
 シールも、いっぱい貼ってある。
 私も車椅子も、たくさんの人達に愛され
 とても しあわせ。
 これからも、ずっと仲良く
 きれいに乗りたい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・おわり・・・・・・・・・・
・・・・・・《たんぽぽの仲間たち》のみなさんへ・・・・・・・
・・・・・私からのメッセージ・・・・・・・・・・・・・・・・
 みなさん、こんにちは。
 お元気でお過ごしでしょうか。
 「ともちゃんの気持ち」を読んでくれているみなさん、どうもありがとう。
 今回の「ともちゃんの気持ち4」は「ともちゃんの気持ち」でも書いた
 車椅子の話を もっと詳しく、書きました。
 今日から、3月ですね。
 私の誕生日(17日)を記念して、かっこちゃんのHPに載せてもらう
 ことにしました。
 今、とっても しあわせで〜す。
 これからもよろしくお願いします。
☆感想は wbs52710@mail.wbs.ne.jp まで。

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