朋ちゃんの気持ち

メール友達の朋ちゃんが講演会で自分の言葉で、お話していくと原稿を送ってくれています。毎日少しずつ送ってくれているのです。HPにも載せてねと言っておられるので、みなさん読んでいただけますか?

  《生まれたとき》
1975,3,17 1600g 未熟児 体にハンディキャップを持って生まれました。
足のつま先から、かかとまでが普通の人の親指の大きさだったそうです。
普通は、母のお腹の中に10ヵ月いるのですが私は8ヵ月で生れ、名前の由来は2ヵ月た
りないため「月」を
2つ書いて「朋子」と名付けたと母が教えてくれました。両親は私を普通の健常者と
同じように育ててくれました
よく泣いて母を困らせたそうです。私には、姉がいます。2/4

  《ふれあい》
母は、まだ小さかった私をいろんな場所に連れて行ってくれました。そのおかげで近
所の人達に声をかけて
もらい、いつも明るくニコニコしていられるのだと思う。私のように体にハンディが
ある人達は健常者の人達と
ふれあう機会が少ないので、これからも健常者の人達との交流を大切にしていきたい
です。
   《学校》
私は静岡に住んでいます。6才になって、普通の学校に入学したかったけど受け入れ
てもらえず養護学校に12年間 通いました。
いつも教室の中はワイワイ、ガヤガヤ にぎやかでした。私の友達の中には、いろん
な人がいました。
   = 大ちゃんの詩= 「僕は僕だから大切にできる」
友達と勉強、話、遊んだり いろんなこと(運動会、学習発表会、宿泊訓練)をしまし
た。
私が高等部1、2年の時 1日も休まず登校することができたのも両親が「元気」で毎
日送り迎えをしてくれた
おかげだと感謝しています。自分でも よく頑張ったと思う。
たくさん思い出がある楽しかった「学校」
私は、そんな「養護学校」が大好きでした。
   《仕事》
今は、小規模授産所(ほほえみ作業所)に行っています。
一番、大変だったのはコミュニケーションのやりとりでした。みんなのことが分かる
まで1年半 かかりました。
みんなと仲良く楽しく働いています。私は、ハンディがあっても「働く場」があり幸
せを感じています。2/5

   《P.Tのこと》
私は、車椅子に乗っています。週1回、病院のP.Tを受けています。歩くことが目的で
はなく、足が固くならない
ためです。P.Tは、少しのやる気は必要だけど頑張りすぎてもダメだそうです。P.Tを
することで、できなかった
ことが少しずつ できるようになりました。
私は、小さい時からP.Tが大嫌いでした(みんなそうだと思う) でも今は大事なこと
だと思っています。

「障害者」と一言で言っても、いろんな人がいます。その身にならないと大変さ、苦
労は話を聞いてみないと
わからないことなのです。 ハンディを持っていると健常者の人達に「かわいそうね」
「大変ね」と言われます。
不便な時はあるけど特別なことをしているわけでもないから、みんなが思っている程
大変ではないし、かわいそう
な人でもないのです。「障害者の人達」を理解してくれている人が増えてきているけ
ど、まだ差別している人も
世の中にはいると思います。 ハンディを持っていても みんな一生懸命、生きてい
ます。
一人の人間として。 だから差別なんてしないでほしいです。
   《TV》
私は、ハンディを持っている人達のTV をよく見ます。番組にし出演したみんなから、
素晴らしい物をもらったような気がしたり、時には涙が出ます。 人はみんな自分の
気持ちを持っています。
お互い意見を出し合いいろんな工夫をしていく中で良い暮らしができると思う。2/6

  《お出かけ》
私は、友達や家族の人とよく出かけます。その時、車椅子用トイレ(洋式)がある所 
広い所を探します。
車椅子に乗っていて困ることは、街に出ると店が狭い。階段かある。車の乗り降り。
物を取ったり、落とした時
手がとどかない。コンサートに行っても目線が低いため見えない時です。
でも、うれしい時もあります。
スロープや専用駐車場やエレベーターやトイレがあった時です。

よく「街で障害者の人達を見かけるけど、どういうふうに接していいのか分からない
の」といろんな人から言われます。 本当に最初は何もできないと思います。
ハンディを持っている人達を見かけたらぜひ「何かお手伝いしましょうか」と声をか
けて下さい(ろう者の人達は
分かりにくいと思いますが)  人間は一人では生きていけませんよね、お互い助け合っ
て生きていくということが
大切なことなんだと 私は、思っています。2/7 

 《家族》
私が、使いやすいように家も増改築して10年になり それまでは家族の力をかりなが
ら生活していました。
自分でできることが、たくさん増えました。 トイレがひとりで、できた時はとても
うれしかったです。
母と一緒に喜んだのを覚えています。
   《家族の紹介》 
母・・・・縫製ができ、私の物をいろいろ工夫してなおしてくれて とても優しくて
面白い人。
父・・・・私のために物を使いやすいようにしてくれたり、家族に協力してくれる優
しい人。
姉・・・・私が小さい時から一緒に遊んで、よく面倒をみて話し相手にもなってくれ
る優しい人。
     私が「話ができてよかったよ」と言ってくれました。
   《できることもある》
ハンディを持っていると、たくさんの人にお世話になっていますが できることもあ
ると思う。
私の場合は「人の役に立つこと」です。
やさしい気持ちになって話をきいてあげたり、明るい笑顔を見せてあげることです。
私の笑顔を見て「勇気づけられ頑張ろうと思うよ」と言ってくれた人もいます。2/8

=大ちゃんの詩=その2「あるということ」
     《車椅子》
小さい時は「みんなと一緒に歩きたい」と思っていたけど成長すると共に「歩けなく
てもいい」と思うようになった。 私には車椅子(手動、電動)が足の変わりとなって
いるから。
電動車椅子を使用して2年目です。リハの先生に「新しい車椅子を作りたい」と相談
した。「電動車椅子にしたら 
自由に動けるよ」とすすめてくれました。
簡単そうにみえていた操作。実際にやってみたら、とても難しかったです。
頭では理解できていても手が麻痺しているため、思うように動かず何度も失敗ばかり。
くやしくなって泣いてしまいました。でも、必ず できると信じて私は、あきらめな
かった。
母と一緒に練習をしました。 今は、苦労した操作もうまくなり楽しく電動車椅子に
乗っています。
行動範囲が広がり、自分で行きたい場所に行けてうれしいです。母も楽になったと言っ
ています。2/9

    《人生》
ハンディキャップがなく、健常者として生まれていたら 今、どんな人生(生活)を送っ
ていたのだろう?と私は
考える時があるけど、そんなことは分からない。
人生は自分のもの、自分の気持ちしだいで変わると思うから。
ハンディに負けず 楽しい人生を送っていきたいです。
    《忘れられない思い出》
私にとって 忘れられない思い出が2つあります。
まず1つは、はたちになって着物を着た時です。
町の成人式にも、洋服を着て出席しました。その時は父も一緒に行ってくれ、成人式
の雰囲気がわかってよかった
です。 はたちを過ぎた 今でも着物を着た日のことは忘れていない。 着物を着せ
てもらい、写真屋さんに
行ったり忙しかったです。ポストカードを作り、お世話になった人達にあげました。2/10

   《海外旅行》
もう1つは、海外旅行に行ったことです。
95年 5月には、作業所の友達(4人)と一緒にハワイへ。
96年 1月には、ニュージーランド(ワンガヌイ)へ。 障害者の代表として。母は私
のボランティアで行くことが
できました。 乗ることがないと思っていた飛行機に乗って。
ハワイやニュージーランドは、ハンディを持っている人達に「やさしい街」だと思っ
た。
歩道も広く、ゆったりしていたし、私のために リフトカーを用意して待っていてく
れたのです。
とても、いい体験をしました。 

日本では、歩道も狭く 車椅子では、通りにくい所もあります。
世の中には、健常者の人、障害者の人が たくさんいます。
もっと誰でもが住みやすい街になったらいいですね。
   《好きな言葉》
私の好きな言葉があります。「やさしさが人に太陽」です。
この言葉のように いつまでも「やさしい気持ち」を持っていたいです。

「やさしさが人に太陽」という言葉は、私が、小学部の時の校長先生が「成人祝い」
にプレゼントしてくれました。友達もいろんな(その人にあった)言葉をもらいました。2/11
   《応援》
私には、応援してくれる 数えきれない友達や仲間がいます。
  =大ちゃんの詩=「あのなあ、友達や・・・・」

・ハンディがあっても、あきらめないで挑戦していきたい
・神様がくれた1つの命を大切にしたい です。

母に一言“私を産んでくれて、ありがとう”と心から言いたい。
私を応援してくれている みんなにも“ありがとう”の言葉を送りたいです。
   《出会い》
私は、人との出会いに めぐまれていると思います。
ものごとがスムーズに、よい方向に進んでいくからです。
「出会い」って、素敵なこと 素晴らしい ですね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おわり・・・・・・ 《たんぽぽの仲間たち》のみなさんへ・・・・私からのメッセージ
 このHPで、かっこちゃんと知り合い 友達になりました。
 私は、かっこちゃんの本「たんぽぽの仲間たち」「ゆうきくんの海」を読んで
 雪絵ちゃん、大ちゃん、きいちゃん、あーちゃんや「たんぽぽの仲間たち」のことを知って、感動しました。
 出会うことができた人達は、私にとって『大切な友達』です。
   みんなのこと大好き!!
そして 大ちゃんの詩も大好きです。 2/12

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