いつもと同じ

 私はいつも自分の事が好きと言っています。どんなに身体が弱くなっても、どんな状態になっても自分の事、あきたり嫌いになったり悲しくなったり情けなくなったり、絶望したりしないのは強い私がいるからだとずっと思っていました。 でも全然違っていた。退院したらごはん食べに行こうと言ってくれた友達がいます。「でも私、あまり上手に歩けないから」と言うとすぐ「いいじゃない。歩けなくても。車なんだから」と言いました。その友達にとって私が歩けるとか歩けないとかどっちでもよくて、それより私とごはんを食べる方が大事だったんです。私を外見でなく中身で見てくれたんだと思い、とても嬉しかったです。もし私が歩けないからと言ったとき、友達が「じゃあダメだね」って言ってたら私はそう言った友達のことよりもMSを恨んだと思います。もうすぐ退院するからと友達に言うと「じゃあ今度家に遊びに行くね」とか「また遊ぼう」とか言ってくれます。どんな状態になっても、私から離れていくことなくいつも同じように接してくれる友達がいたから外見でなく中身をいつも見てくれる友達がいたから、私は今日まで自分のこと好きでいられたんだとはじめて知りました。自分の力でなかった・・・ありがとう。

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