クリスマス会

 今日、学校でクリスマス会がありました。午前中はホットケーキを焼いたり、歌を歌ったり、それからお昼からきてくれる近くの高校生の友達に渡すクリスマスカードを作ったりしました。その友達は、今日、初めて会うことになっていました。近くの高校の生徒会の人たちが6人きてくれるのです。洋ちゃんは少し震える字で、一所懸命ていねいに、「メリー・クリスマス ようじ」と書いていました。

 給食を食べたあと、高校生の友達がきてくれたので、養護学校の子供たちと高校生が二人一組のペアになって、ボーリングとトランプをしました。ボーリングはボーリング場でいただいてきた、本物のピンとボールを、小さなスロープの上にのせて、ねらいをつけてたおします。高校生の友達は、養護学校の子供たちがどうしたら、ボールをころがせるか、考えたり、子供たちに聞いたり、私たちに聞いたりして、ゲームをすすめてくれました。一人投げたら、ペアのもう一人・・接戦で、白熱した試合でした。それから、大きなトランプを使って神経衰弱をしました。子供たちも私たちも、そして高校生の友達もとても楽しそうでした。また歌を一緒にうたって、養護学校からは、洋ちゃんがあいさつをしました。「たのしかった。ありがとう。またきてね」と言いました。高校の会長さんが「最初考えていたのと違って、すごく楽しかったです。これからも友達でいましょう」って言ってくれました。きっと会う前には、どんなふうな時間をすごすのだろう、養護学校の子供たちはどんなふうだろうと思ったのだと思います。でも出会ったら、きっとほっと安心して、遊んだらきっともっと安心して、楽しかったのだと思います。それこそが、交流の素敵なところですものね。

 それから、一緒のペアの友達とクリスマスカードの交換をしました。洋ちゃんは友達にムーミンの絵が描いてあるカードをもらいました。ちゃんと洋ちゃんの名前が書いてある素敵なカードでした。洋ちゃんも、午前中に作ったカードを渡しました。友達は、洋ちゃんのカードをありがとうと受け取ってくれて、中をそっとあけました。洋ちゃんの少しふるえる「メリー・クリスマス ようじ」の字が目に飛び込んできました。そのときです。高校生の男の子が、ふいに目から涙をぽろぽろっとこぼしました。恥ずかしそうに、でも洋ちゃんの目をじっとみつめて「ありがとう」と手を握りました。私はそばにいて、やっぱり急にあついものがこみあげてきて、涙がぽっかり浮かんできました。私は子供たちと一緒にいて、ときどき、空気中か、心の中か、たくさんたくさん天使がいて、ときどき、光の棒で、私たちに魔法をかけてくれるのではないかと思うことがあります。そんなとき、ふいに涙が出てきたり、うれしくてたまらなくなったり、仲良くなったり、優しい気持ちでいっぱいになったりするのじゃないかと思うことがあります。今日だってクリスマス会だもの。きっと天使はいるのです。サンタさんがいるように・・

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