朋ちゃんの気持ち10


《素敵な出会い》

いつも“出会い”って、不思議だな と思っています。
大好きだった養護学校、今、働いている作業所や
毎日、楽しんでやっているインターネットでたくさん
の人達と、出会うことができました。

私は、いろんな人達とメール交換をしています。
そんなある日、知り合いの人からメールが届いて
「○○先生から、朋ちゃんのことを聞きました」って
書いてあったのです。

突然のことで、とてもびっくりしましたが
その先生の名前は「鈴木のぼる」と言って
私が、小学部低学年のクラス担任の先生でした。
すごく、懐かしかったです。
私は「のぼる先生」と呼んでいました。

小さかった私は、覚えていないこともありました。
(母は、のぼる先生のことを、はっきり覚えていました。
毎日、話をしていたのだと思います。)

のぼる先生とも、メール交換をするようになりました。
友達のかっこちゃんのHP 「たんぽぽの仲間たち」を
教えてあげました。
そのHPに「朋ちゃんの気持ち」・・・自分の思っている
ことが書いてあるからです。
のぼる先生も読んで、感想のメールをくれました。

前回の「朋ちゃんの気持ち」には、かっこちゃんのことや
友達の大ちゃんが言った「きっといつかあなたに会える」
という言葉も書いてありますが、みなさん、この言葉を
覚えていますか?

のぼる先生は、その言葉が心に残り感動してしたそうです。
数日後に、オカリナの曲「きっといつかあなたに会える」を
自分で作り私にプレゼントしてくれました。
家に楽譜と曲が入っているMDが届いた時は、とっても
うれしかったです。

(大ちゃんが言った言葉が、そのまま歌のタイトルになって
1つの曲ができました)

私は、姉にカセットテープに録音してもらい、さっそく聴きました。
初めて“オカリナ”の音を聴きましたが、とても優しい音色でした。
何回か聴いているうちに「この曲に歌詞があったら、いいなぁ」と
思いました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
*オカリナ* とは、イタリア語で「ガチョウ」という意味の土で
          作られた笛のことです。19世紀後半、イタリアで
          誕生し吟遊詩人たちによって、広められヨーロッパ
          を始め世界中の人々に愛好されました。

・・・・・・・*オカリナ奏者 「宗次郎のこころのうた」より*・・・・・・・

私が働いている作業所の指導員に、佐藤 順子先生がいます。
いつも、いろんな話をして、楽しくお仕事をしています。
私は「順子先生」と呼んでいます。
オカリナ曲のことを、さっそく話しました。
順子先生は、とっても優しい先生なのです。
私が「作詞してみたいの」と言ったら「いいね、一緒にやろうよ」
って言ってくれました。

作詞は、お昼休みにやることにしました。
私は、作詞するのは 初めてなので どんなふうに作ったら
いいのか、わからなかったので “かっこちゃん“と出会ってから
実際に会えた時の気持ちを歌の歌詞にしようと思い、楽譜に
合った言葉(人に伝えたい言葉)を考えて忘れないように、書いて
いきました。
でも、なかなか音符の数と合わなくて、テープを聴いて
歌ったりしました。
歌の作詞は、思っていたよりも大変でしたが、楽しみながら
やることができました。

のぼる先生は、歌詞についても いろいろとアドバイスをして
くれて歌が完成した時は、とても喜んでくれました。

私が作詞した歌の歌詞です。

「きっといつかあなたにに会える」

1 遠い街の 人と 知り合えたのよ 
  お友達ができて とてもうれしい
  なかなか会えないの さみしいときも  
  会えない日も わたし そばにいるから
  あなたに 会えて うれしいよ
  楽しいときを ありがとう
  またねいつか 会える 素敵な人に
  またねいつか 会える 会いたい人に…
 
2 あなたからの 手紙 元気になるよ 
  いろんなこと わたし 頑張れるのよ
  なかなか会えないの 楽しいときも
  会えない日も わたし 忘れないから
  話も できて よかったわ
  わたしは とても 幸せよ
  またねいつか 会える素敵な人に
  またねいつか 会える 会いたい人に…

歌が完成した後も、のぼる先生としばらく歌について話を
していたその時です。

5月にのほる先生が主催する “オカリナコンサート”
「風の手のひらに夢をのせて」があると聞いて「オカリナ」
もいいなぁと思い、母と知り合いの人と行くことにしました。

コンサートの当日、のぼる先生が「きっといつかあなたに会える」
を演奏することを教えてくれました。
私は、話を聞き「オカリナ演奏」だけでもいいですが、歌詞が完成
したので、コンサートで歌うことができたら、いい体験になると思い
さっそく、のぼる先生に相談してみました。
私が歌うことを、のぼる先生は賛成してくれました。

コンサートの日まで、日にちがあったので、私は暇があると歌う曲を
何回も聴いていました。

そして、いよいよ当日の午後 3人で出かけました。
会場は、私が通っていた養護学校の近くでした。

私がのぼる先生と会うのは、20年ぶりでした。
のぼる先生は、優しい声で「あいさつ」をしてくれたのです。
少し話をした後、リハーサルをしました。

しばらくして「オカリナコンサート」が始まりました。
私は、オカリナの音を生で聴いたことがないので、楽しみに
していました。
配られたプログラムをみると「きっといつかあなたに会える」と
書いてあって、ちょっとうれしかったです。
優しい音がする「オカリナ」の演奏を聴きながら心の中で、ずっと
歌の歌詞を、つぶやいていました。

歌う前に、のぼる先生が 私のことを観客、42人の人達に紹介して
くれました。
少し緊張もしたんですが歌っている途中、とてもいい気持ちに
なりました。
歌詞も間違えることもなく、リハーサルの時よりも大きな声で歌う
ことができました。

観客の人達から、大きな拍手をもらい、とてもいい思い出に
なっています。
今 作詞をして、コンサートで歌って、よかったと思っています。
それは、新しい出会いがあったからです。

私は「オカリナコンサート」が終わってからも、この歌をいろんな場所で
歌って、みんなに聴かせています。
そうすると、みんなが「歌詞がいいねー」って言ってくれます。
そう言って、もらうと すごくうれしいです。
自分で作詞した歌詞は 特に大好きで、気に入っています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・おわり・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・《たんぽぽの仲間たち》のみなさんへ・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・《私からのメッセージ》・・・・・・・・・・・・・

 みなさん、こんにちは。
 いかが、お過ごしでしょうか?
 早いもので、もう7月ですね。
 本当に、月日が たつのは、あっという間です。
 今回で「朋ちゃんの気持ち」もシリーズ 10作目になりました。
 文章を書き始めたころ、シリーズとして自分でも続くなんて
 思っていませんでした。
 続けて書けたのも、いつも「朋ちゃんの気持ち」読んでくれている 
 みなさんのおかげです。
 本当にどうも、ありがとう。
 前回の「朋ちゃんの気持ち」に続いて少しですが《かっこちゃん》の
 ことも書きました。
 10作目は「オカリナ曲」と「コンサート」のことです。
 「オカリナコンサート」でも、新しい出会いがありました。

 これは、その時の「オカリナコンサートの様子が書いてあるHPです。
 大仁町の情報にも載ったそうです。
 よかったら、見てみて下さい。
       ↓
http://www.windsnet.ne.jp/dir22/s22327/staff.html#staff

これからも、よろしくお願いします。

☆感想は mobi_love@an.wakwak.com まで。

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