都田萬作さんの気持ち

愛に帰ろう

都田萬作

 人生は出会いだ。
山もっちゃんと出会って詩(になっているかどうか知らないけど)をつくるようになった。
山もっちゃんは詩を作るかどうか知らない。でもつくってみようかなってこのまえ言ってたから作るかもしれない。
このほう詩を作るような人間じゃないが、山もっちゃんをみてたら詩を作りたくなってしまったのだ。よくわからないが山もっちゃん
の生き方が詩になっているからだと思う。
哀しくて温かくてうれしい生き方なのだ。
 時間をしみじみと味わって味わってこぼれてくるものがコトバになってそれを集めていたらいとおしくなった。それを引き出しにしまっておいたのだが、、、見てね。

  愛に帰ろう

愛は口に出すのも恥ずかしい言葉 
愛は口に出すともう愛ではなくなるのだろうか
愛って何だろう 
愛は抽象的だ 愛はどこか遠くのものかと思っていた
愛は全てが行き着くゴールだから、当分関係ないものと思っていた
愛って何だろう 
愛は崇高だ
愛は完成された人格から初めて出てくるものかと思っていた
愛ははるか宇宙の根源や人跡未踏の聖地にだけあるのかと思っていた
十二月二三日
愛にふれて、思い出した 
愛はシャツのように近く、セーターのように暖かだ
愛は懐かしい 愛は壁がない 
愛は皆がもっている
愛は具体的 
愛はふるさと 愛はたましい 
愛は純粋 愛は判断しない 
愛は喜び 愛は生きている証し
愛はスタートだから、いまの今なかったら役に立たない
そんなあたりまえのことになんでいままで気がつかなかったんだろう
愛に帰ろう さぁ愛に帰ろう

   俺

俺って何だろう
人前ではなにかを演じている俺
みているとヘドがでそうな俺
将来きっと皆にすごいといわれようとしている俺
あのときこうしておけばよかったと悔やむ俺
神戸の震災募金活動でいい気になっている俺
仕事の中途半端な俺
もうしまいには俺をみるのはむかつくぜ

俺って何だろう
映画をみて感動している俺
愛情にふれて泣く俺
山を登っている俺
夢中で川を下っている俺
合気道している俺
神戸の震災募金活動でなにかを感じた俺

俺って何だろう
俺は俺をみるとき世間のものさしをつかってきた
人より秀でているか
人より幸福か
、、、、そして偏差値
しかし、人より幸福そうだとしても俺は幸福なのか

結局は俺は俺のことわかっちゃいない

俺って何だろうって思っている俺って何だろう
俺のことを考えてぼろぼろになっている俺がいる
その俺を俺がつつんでいる
だめだだめだと思って傷ついている俺を見ている俺がいる
じっとあたたかいまなざしで見ている
俺はまた俺をささえてこのあたたかさを感じて立っている

宇宙でたった一つの俺よ
宇宙から生まれた俺よ
もうそのままでいとおしいではないか

   コトバ

これちがう
どっかで聞きかじったコトバだ
あれもちがう
考えてだしたコトバだ
それもちがう
表面のコトバだ
本当のコトバはどこにある

   コトバ

コトバは風にのって
どこまでもどこまでも
とんでゆく

  心のケガ

心にケガをするときがある
そのケガに導かれていい病院をみつけ
そのケガを治してくれるいい先生に出会い
そのケガを心配してくれる友に出会い
そのケガを見つめて自分に出会う
気が付くとケガは治っている

都田萬作さんへのお手紙


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