さっちゃんの気持ち

山元先生へ

調子はどうですか?私の方は去年よりずっと調子はいいです。前に「文」かけたらFAX送ってねと言っていたけど、どう書いていいかわからなくて、雪絵ちゃんに聞いたら手紙書くみたいに書けば良いよって教えてくれたので、先生に聞いて欲しいことを書きます。

 去年の12月にドラマで”君の手がささやいている”というのがあって、それを見た後雪絵ちゃんとそのドラマのことで夜、話し合っていました。
 主人公の恋人役の武田しんじが言っていた台詞で「目が見えないとか、足が不自由だとかそんなのはひとつの個性みたいなものだろ」というのがあって、雪絵ちゃんは「そう言う風に考えればいいんやーって思った」って言って納得していたけれど、私は「そう思ってくれる人がおればいいけど、実際そんな風に思ってくれる人は少ないよ」と言ってしまいました。台詞に感動したけれど、そんな風に思えばいいのかと納得したけれど、なんとなく友達のことを思い出してそんなふうに言ってしまいました。
 私は養護学校へ行っていたとかそんなことは恥ずかしいことと思っていないので、友達に言ったりすると、何も言わない人もいるけど、やっぱり偏見の目で見られたり、言われたりします。そんな人も私とのつきあいは普通だし、ただ知識がないだけどちゃんと知ってもらえば友達として仲良くできるのだけれど、その前に障害者、病気持ち、という言葉だけど友達は引いてしまいます。そのことを思うと素直に納得できませんでした。
 雪絵ちゃんと別れた後、そのことが気になって、毎日そのことについて考えてみたら、私は雪絵ちゃんや他の足の悪い友達、心臓の悪い友達のことは病気の症状もその人の一部だし、個性と考えているなと思ったので、それはきっと”たとえば顔が恐くて苦手だったけどつきあってみたら以外と優しい人だった”みたいなことかもしれないし、そのことをちゃんと知ってる人もいるんだろうな、と今は思います。

なんとなく雪絵ちゃんにはあれから言いづらくて言ってなかったけどちゃんと雪絵ちゃんにも伝えようと思います。

何か自分の考えを文に書くときって手紙でも何でもどう表現したらわかりやすいかって考えて、何日もかかってしまいました。
 この文雪絵ちゃんに言いたくてウズウズしてて、雪絵ちゃんのように素直に納得するまでに時間がかかってバカやなーと思って伝えんだ文なので、そのまま雪絵ちゃんにもFAXします。
 本当は何考えて良いかわからなくて、いっそ先生の事でも書こうかと思ってたけど、雪絵ちゃんに教えてもらってこの文になりました。
 そうそうこの前私の文新聞に載ったの。お母さんのこと書いて(お母さんが新聞に送ると図書券あたるし出すまっしって言ったからある出来事を書いたんだけど)のると思わんだから実名でPSも書かなかったから大変・・朝起きたらお母さんおこっててわけわからなかったからよく聞いたら「自分と同じ体験してる人おる・・父と弟と家族こーせーまで一緒・・おおっ・・ー」って思って名前見たら私やったって。昼過ぎまでもんく言われてしまいました。
それではまたね。
PS、図書券あたるのたのしみです。
from Sachie

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