「きれいな花見て 月も見て ゆっくりしているのが 一番です」

私たちが住んでいる北陸はとても冬が長いので、春をいつも心待ちにしています。温かくなって木に花が咲き始め、やっと春がやってきたとき、その春を心待ちにしていたはずなのに、私は「じゃがいもを植えなくちゃ」「花壇はどうしよう」「時間割をみんなで作って貼らなくちゃ」「係りをきめなくちゃ」ととてもあわただしくしていました。気がつくと、いつか大ちゃんとの会話がちぐはぐになっていることに気がつきました。それを大ちゃんのせいにして「どうしたの?大ちゃん」とたずねる私に大ちゃんは「きれいな花見てつきも見てゆっくりしているのが一番です」と言いました。本当に私はあんなに待ちわびていた春を大ちゃんと一緒に楽しむ心をすっかり忘れていたのだなあということに気がつきました。

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